原状回復をめぐるトラブルとガイドラインに関する問題 平成30年度 賃貸不動産経営管理士試験問題 問25




平成30年度 賃貸不動産経営管理士試験問題 問25

【問 25】 「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」(国土交通省平成 23 年8月。以下、本問において「ガイドライン」という。)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. ガイドラインでは、借主によるペット飼育に伴い生じる「臭い」は、「賃借人が通常の住まい方、使い方をしていても発生すると考えられるもの」に位置づけられており、借主は原状回復義務を負わない。
  2. ガイドラインでは、エアコンの内部洗浄は、「明らかに通常の使用等による結果とは言えないもの」に位置づけられており、借主は原状回復義務を負う。
  3. ガイドラインでは、賃貸建物の鍵の紛失は、賃借人負担と判断される場合が多いため、「明らかに通常の使用等による結果とは言えないもの」に位置づけられており、借主は原状回復義務を負う。
  4. ガイドラインでは、風呂・トイレ・洗面台の水垢・カビ等は、「賃借人が通常の住まい方、使い方をしていても発生すると考えられるもの」に位置づけられており、借主は原状回復義務を負わない。
原状回復をめぐるトラブルとガイドラインに関して、適切なもの(正しいもの)の選択肢を答える問題です。原状回復をめぐるトラブルとガイドラインの内容は下記になります。

「賃貸不動産経営管理士」の試験によく出る問題⑨ 原状回復をめぐるトラブルとガイドライン

2020年9月16日

平成30年度 賃貸不動産経営管理士試験問題 問25の解説

1.ガイドラインでは、借主によるペット飼育に伴い生じる「臭い」は、「賃借人が通常の住まい方、使い方をしていても発生すると考えられるもの」に位置づけられており、借主は原状回復義務を負わない。

借主によるペット飼育に伴い生じる「臭い」は、「賃借人が通常の住まい方、使い方をしていても発生すると考えられるもの」に位置づけられてはいません。

ペットにより柱、クロス等にキズが付いたり臭いが付着している場合の原状回復は、借主の負担となります。

その為、選択肢①は誤っています。

2.ガイドラインでは、エアコンの内部洗浄は、「明らかに通常の使用等による結果とは言えないもの」に位置づけられており、借主は原状回復義務を負う。

エアコンの内部洗浄は、「次の入居者を確保するための化粧直し、グレードアップの要素があるもの」に位置づけられており、喫煙等による臭い等が付着していない限り貸主の負担となります。

その為、選択肢②は誤っています。

3.ガイドラインでは、賃貸建物の鍵の紛失は、賃借人負担と判断される場合が多いため、「明らかに通常の使用等による結果とは言えないもの」に位置づけられており、借主は原状回復義務を負う。

賃貸建物の鍵の紛失による鍵の取替えは、賃借人負担と判断される場合が多いため、借主は原状回復義務を負います。

その為、選択肢③は正しいです。

4.ガイドラインでは、風呂・トイレ・洗面台の水垢・カビ等は、「賃借人が通常の住まい方、使い方をしていても発生すると考えられるもの」に位置づけられており、借主は原状回復義務を負わない。

風呂・トイレ・洗面台の水垢・カビ等は、「賃借人のその後の手入れ等管理が悪く発生、拡大したと考えられるもの」に位置づけられており、賃借人が清掃・手入れを怠った結果汚損が生じた場合は借主の負担での原状回復となります。

その為、選択肢④は誤っています。

正しいものの選択肢は、③となります。

「賃貸不動産経営管理士」の試験によく出る問題⑨ 原状回復をめぐるトラブルとガイドライン

2020年9月16日


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