令和2年度賃貸不動産経営管理士試験問題 問1
【問 1】 不動産業に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 日本標準産業分類（平成 25 年 10 月改定）によれば、賃貸住宅管理業は、不動産賃貸業・管理業に区分される。
- 賃貸住宅管理業を分譲マンション管理業と比較すると、管理の委託者、管理を行う建物の範囲に違いがある一方、ビル管理業と比較すると、管理する建物の用途が異なるだけで、管理業務の内容に違いはない。
- 「不動産業ビジョン 2030～令和時代の『不動産最適活用』に向けて～」（国土交通省平成 31 年４月 24 日公表）は、ストック型社会の実現に向けて、今後、不動産管理業者は、『不動産最適活用』を根源的に支える役割を担うと位置づけた。
- 人口減少・成熟型社会の不動産賃貸業・管理業では、入居者の入れ替えに伴って得られる新規入居者からの一時金収入、賃料引上げや手数料収入に期待する考え方ではなく、できるだけ優良な借主に長く借りてもらうことが大切になっている。
令和2年度賃貸不動産経営管理士試験問題 問1の解説
1.日本標準産業分類（平成 25 年 10 月改定）によれば、賃貸住宅管理業は、不動産賃貸業・管理業に区分される。
賃貸住宅管理業は、不動産賃貸業・管理業に分類されています。
その為、選択肢①は正しいです。
2.賃貸住宅管理業を分譲マンション管理業と比較すると、管理の委託者、管理を行う建物の範囲に違いがある一方、ビル管理業と比較すると、管理する建物の用途が異なるだけで、管理業務の内容に違いはない。
昔働いたことがあるのですが、ビルの管理業は建物のメンテナンス（床のワックス掛けや窓ふき）など建物の維持管理をする事に対して、賃貸住宅管理業は貸主の賃貸経営などをサポートする様な内容となりますので管理業務の内容は違っています。
その為、選択肢②は誤っています。
3.「不動産業ビジョン 2030～令和時代の『不動産最適活用』に向けて～」（国土交通省平成 31 年４月 24 日公表）は、ストック型社会の実現に向けて、今後、不動産管理業者は、『不動産最適活用』を根源的に支える役割を担うと位置づけた。
そのままです。
こちらで、不動産業ビジョン 2030～令和時代の『不動産最適活用』に向けて～は確認できます。
その為、選択肢③は正しいです。
4.人口減少・成熟型社会の不動産賃貸業・管理業では、入居者の入れ替えに伴って得られる新規入居者からの一時金収入、賃料引上げや手数料収入に期待する考え方ではなく、できるだけ優良な借主に長く借りてもらうことが大切になっている。
不動産賃貸業・管理業では、人口の減少により借りる方が少なくなってきています。
借主に有利な市場となっていますので、入居者の入れ替えに伴って得られる新規入居者からの一時金収入、賃料引上げや手数料収入に期待する考え方ではなく、できるだけ優良な借主に長く借りてもらうことが大切になっています。
その為、選択肢④は正しいです。
