基幹事務に関する問題 令和2年度賃貸不動産経営管理士試験問題 問10




令和2年度賃貸不動産経営管理士試験問題 問10

【問 10】賃貸住宅管理業者制度の基幹事務に関し「家賃、敷金等の受領に係る業務」についての次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 管理業者が、媒介業務として借主から家賃、敷金等を預かり、貸主に送金する事務は、基幹事務に該当しない。
  2. 家賃保証会社が、貸主の委託を受けて、家賃の集金を行い、貸主に送金する事務は、基幹事務に該当する。
  3. 家賃保証会社が、家賃滞納時に、家賃債務保証契約に基づき、家賃を立て替えて代位弁済し、借主に求償する事務は、基幹事務に該当する。
  4. 賃貸住宅を転貸する管理業者(サブリース業者)が、貸主として転借人(入居者)から家賃、敷金等を受領する事務は、基幹事務に該当する。

賃貸住宅管理業者制度の基幹事務に関し「家賃、敷金等の受領に係る業務」について誤っている選択肢を答える問題です。賃貸住宅管理業者登録制度の基幹事務の内容は下記になります。

「賃貸不動産経営管理士」の試験によく出る問題⑧ 賃貸住宅管理業者登録制度の基幹事務

2020年9月11日
今までの賃貸不動産経営管理士の試験では、基幹事務の種類ぐらいしか出題されていませんでしたが、今年の試験では基幹事務の詳しい内容まで問われる問題となっていました。

令和2年度賃貸不動産経営管理士試験問題 問10の解説

1.管理業者が、媒介業務として借主から家賃、敷金等を預かり、貸主に送金する事務は、基幹事務に該当しない。

ほとんどの不動産屋さんは、賃貸物件の管理をしていなくても賃貸借の契約と同時に敷金や前家賃を入居者の方から受領します。

その時に預かった敷金や前家賃の送金業務が基幹事務に該当するかしないかという問題です。

今までの過去問には、同じような問題の出題はありませんでしたが、これが該当することになると今ある賃貸の媒介業務をしている全ての不動産屋さんに賃貸住宅管理業者制度の登録が必要になるということになります。

とりあえず、この選択肢①は正しいです。

実際の試験でこのような妖しい問題の場合は、△として次の選択肢に進んだ方がいいです。他の選択肢で確実に誤っているものがあるかもしれません。

2.家賃保証会社が、貸主の委託を受けて、家賃の集金を行い、貸主に送金する事務は、基幹事務に該当する。

これは、今までの過去問でもありました。

家賃保証会社が、賃料の集金代行して貸主に賃料を送金する場合は、基幹事務に該当します。

その為、選択肢②は正しいです。

3.家賃保証会社が、家賃滞納時に、家賃債務保証契約に基づき、家賃を立て替えて代位弁済し、借主に求償する事務は、基幹事務に該当する。

家賃保証会社が、貸主に賃料を立て替えて支払った後の話です。

この立て替えての支払いは、基幹業務に該当しますが、立て替えた賃料を借主に請求をするのは、家賃保証会社と借主の話で貸主は関係ありませんので、基幹業務該当しません。

その為、選択肢③は誤っています。

4.賃貸住宅を転貸する管理業者(サブリース業者)が、貸主として転借人(入居者)から家賃、敷金等を受領する事務は、基幹事務に該当する。

そのままです。

過去問にも同じような問題はありました。

サブリース業者が、転借人(入居者)より家賃や敷金等を受領する事務は、基幹事務に該当します。

その為、選択肢④は正しいです。

賃貸住宅管理業者制度の基幹事務に関し「家賃、敷金等の受領に係る業務」について誤っている選択肢は、③となります。

今まで出題されたことが無いような選択肢でも、選択肢③のように確実に正誤がわかるものがあればわかる問題です。

「賃貸不動産経営管理士」の試験によく出る問題⑧ 賃貸住宅管理業者登録制度の基幹事務

2020年9月11日

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